あーとらいふのススメ

これからの時代、IOTやAIなどデイ四次産業革命が一層進展します。一方、急激な変革の中でこれまで以上にメンタル面でヒトへの影響が懸念されます。 生活にアートを取り入れながらワクワクする快適な生活に向けてお役に立つブログにしたいと思います。

新1万円札の人物像

2024年度から新1万円札の顔となる渋沢栄一が人気になっています。
身長150cmちょっとの小柄な人物だったが、スケール感、日本経済をつくった数々の功績はまさに『小さな巨人』でした。
生まれは1840年2月13日、幕末に活躍した岩崎弥太郎福沢諭吉坂本竜馬高杉晋作らと同じ時代を生きたのですが、何故「近代日本経済の父」と評されるまでに
なったのでしょうか。

時同じくして、中国の清とイギリスアヘン戦争勃発です。
ご存知の通り当時の英国では紅茶が大流行しており、清から大量にお茶を輸入して
いましたが、大幅な貿易赤字となっていました。
そこで英国が考えたのが、とんでもない麻薬あるアヘンです。
既に英国の植民地だったインド経由で密輸です。これがアヘン戦争となり、結果は
圧倒的な英国海軍の力により清は敗北。
このアヘン戦争の清敗北が原因となり、鎖国中の日本にも外国船がたびたびやって
くるようになります。 そして、ついに1853年にペリーが浦賀に来航します。

当時の小さな英国が産業革命、そして武器開発と共に経済競争によって大国となり
ます。
結果、アジア諸国は植民地になるか、完全に真似をしていくしか国を存続されるす
べがなかったのです。
渋沢栄一は後者の経済成長こそ、これからの日本に必要であると事業化を推進して
いきます。

ここで渋沢栄一の素晴らしかったのが「論語」の精神を加えたことではないでしょ
うか。
論語で子貢が孔子に政治の課題について問います。

「食糧を確保すること、軍備を充実させること、そして国民の信頼を得ること、こ
の3つである」
「では、やむを得ず、そのうち1つを切り捨てるとすればどれでしょう」
「軍備だよ」
「では、残り2つのうち、切り捨てなけらばならないとすれば、どれでしょう」
「食糧だよ。人間はしょせん死を免れない。それにひきかえ、国民の信頼が失われ
れば、政治そのものが成り立たなくなる」

そして、こうもいってます。
財産と地位とは、万人が欲しがるものだ。しかし、これをてにするには真っ当な道
がある。
つまり学問を学び、成果を出し、自分を磨いて、道徳を身に着けることだ。

まさに、現代の日本の1万円札の顔に相応しいですね。