あーとらいふのススメ

これからの時代、IOTやAIなどデイ四次産業革命が一層進展します。一方、急激な変革の中でこれまで以上にメンタル面でヒトへの影響が懸念されます。 生活にアートを取り入れながらワクワクする快適な生活に向けてお役に立つブログにしたいと思います。

たんぽぽ

今、日本画で「タンポポ」の絵を描いています。
日本画の面白さは、準備段階からはじまります。
アスファルトやコンクリートの隙間でも花を咲かせる生命力の強さは、「凄い!!」の一言です。綿毛を見ているとどことなく宇宙を感じるのは私だけでしょうか。
「描きたい!」と思ったら、まず相手を知ることからスタートするのが日本画です。徹底的に題材を知り尽くし、デッサン後に強調したい箇所と省略したい箇所を明確にして下絵を構成していくのです。

タンポポは英語で「dandelion(ダンデライオン)」といい、タンポポのノコギリのような葉が、まるでライオンの葉のようだからという説です。
草花は、太陽の光を浴びながら、空気中のCO2と、根から吸い上げた水を使って光合成をしていくことで、生きていくのに必要な糖をつくっています。

タンポポの葉は地面をはうように四方に広がり、人や動物に踏みつけられても被害にあいにくいことがわかります。また、光合成の働きをしますが、寒さの中では地温を高め役割を良くします。葉はタンポポが成長する段階で重要な役割を担っています。

タンポポの花は、小さな花びらの集まり見えますが、実は花びらではなく小さな花の集まりなのです。つまり、小さな一つひとつにはガク、花びら、おしべ、めしべがあります。ガクといえば緑色の葉を思い浮かべますが、タンポポのガクはふわふわとした糸状になっています。花が終わり、種子になる時、なんとこのガクはあの綿毛になるのです。

この小さな花の集まりを「頭花」といい、①花が咲き終わると花茎は倒れていきます。②花茎は倒れたままで種子は熟していき、③再びまっすぐ立ち上がるのです。④このとき花茎は、花を咲かせたときより長く丈夫になって伸びていきます。⑤そして、あの綿毛のついた果実(種)は、風に乗って旅立つのです。頭花あたりの種子の数は、雑種タンポポが140粒、西洋タンポポが180粒ほどです。この花の生命は種子となって、次の世代と受け継がれていきます。
 
さぁ、ここかから次のステップです。