あーとらいふのススメ

これからの時代、IOTやAIなどデイ四次産業革命が一層進展します。一方、急激な変革の中でこれまで以上にメンタル面でヒトへの影響が懸念されます。 生活にアートを取り入れながらワクワクする快適な生活に向けてお役に立つブログにしたいと思います。

時間を味方にするには

誰にでも平等にあるのが「時間」です。
しかし、その使い方次第で人生は大きく違ってきます。
では時間を味方にするには、どうすればいいのでしょうか。

それは時間を創出することです。
そして、できた時間を自分の成長のために充てていくのです。
大切なことは、決めてスケジュール化したら、どうしてもやむを得ない限りは必ず実行することです。

マネジメントの父と呼ばれるピーター・F・ドラッカーの名著「経営者の条件」でも、成果を上げるための条件として「時間マネジメント」で私が実施している同様の時間の使い方が記載されていましたので紹介します。

ポイントは、「まず現状の時間の使い方を把握する」ことです。
無駄な時間を洗い出せば、成果を上げるための時間を捻出できるのです。

<STEP1>
まず、自らの時間がどのように使われているかを知る!!
分刻みで「何を」「何分間」やったかについて、3〜4週間(最低でも2週間)記録をとる。

<STEP2>
記録から、時間を浪費している非生産的な活動を見つけ、排除する。
時間の「見える化(可視化)」をはかる。
①記録した時間を項目ごとに分ける。
例えば、メール3時間、電話1時間30分、書類作成12時間、睡眠・・・、食事・・・

②それぞれを記録日数で割り、1日24Hに換算した円グラフを作成する

③不明な時間、無駄な時間を把握し、排除する

<STEP3>
無駄な時間を排除した分、捻出できた時間を「纏まった時間」として成果に結び付ける時間に充てる。

スケジュールの落とし込み、仕事相手に都合がつくかと聞かれても「先約が入っている」とキッパリ断り、決めたことを優先する。

是非、実行してみて下さい。

感動した話

対人関係を良くするには、相手を好きになることだ、と書いたことがあります。
営業の第一線で働いてた頃は、相手に会う前に「目にLOVE。愛してます、愛してます」と自分に言い聞かせて面談に臨んでいたものです。 そうすると、初対面でも不思議と笑顔がつくれ、話が出来ました。
しかし、相手の立場に身を置いて考える、嫌いな人でも好きになる努力をする、というは中々できるものではありません。

昨日、本棚を整理していたら「忘れられない生徒」という題名のポチキスどめ2ページちょっとのA4紙のものが出てきました。
確かいい話だったなぁ、と改めて読み返してみて思わず涙が出ました。
以下、その内容です。ちょっと長くなりますが、頑張って打ち込みますので読んでください。


私が小学校5年生の担任になった時、クラスの中に一人、服装がだらしなく乱暴者で、どうしても好きになれない生徒がいました。
教師が書く学習指導記録に、私はその生徒の悪いところばかり記入するようになっていたのです。

2学期も始まったある9月の昼休み、職員室で古い指導記録を整理していると、その生徒の1年生の時の記録が目に留まりました。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切である。勉強もよく出来て、将来が楽しみである」と書いてありました。
「間違いだ。他の生徒の記録と間違えているに違いない。」私はそう思いました。
2年生の時の記録は「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻をする」と書かれていました。
3年生の前半では「母親の病気が悪くなり、疲れていて教室で居眠りをする」
3年生の後半の記録には「母親が死亡した。希望を失い悲しんでいる」とありました。
4年生になると「父親は生きる意欲を失い、アルコール依存症になってしまい、子供に暴力をふるう」と書かれていました。
私の胸に突然激しい痛みが走りました。ダメと決めつけていた生徒が突然、深い悲しみを抱きながら精一杯生き抜いている子供として私の前に現れてきたのです。
私にとって、目が開かれた瞬間でした。

その日の放課後、私はその生徒に声を掛けました。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?何か分からないことがあれば教えてあげるから」
その時、生徒は始めて笑顔を見せました。私は、少し「心が通じた」と思いました。

それから秋の深まりとともに、毎日放課後、その生徒は教室の自分の机で予習復習を熱心に勉強しました。
授業でその生徒が始めて手を挙げた時、私の心に大きな喜びが沸き上がりました。
生徒は自信を持ち始めていたのです。

その年も押し詰まった12月、2学期の終業式を前にしたクリスマスイブの午後でした。
誰もいない休み時間、教室の前の廊下で、その生徒が突然小さな包みを私の胸に押し付けてきました。
包は不器用に包まれリボンがセロハンテープで逆さにつけられていました。その生徒は走ってその場を去りました。
そのあと、職員室でこっそり箱を開けてみると、使っていた形跡のある小さな香水の瓶が出てきました。
私は「本人が買ったとは思ない。亡くなったお母さんが使っていたものに違いない」とすぐに悟りました。
生徒から品物をもらうわけにはいかず、香水を返す目的でその日の夕方、生徒の家を訪ねました。ただ生徒の気持ちを考えて1滴だけ香水をつけていったのです。

古く小さな木造の家に入ると、雑然とし西日が差し込む部屋で独り本を読んでいた少年が気が付いて飛んできました。そしていきなり私の胸に顔をうずめてこう言いました。
「ああ、お母さんの匂いだ!今日はすてきなクリスマスだ。」
私は一瞬ビックリしましたが、思わずその生徒を抱きしめてしまったのでした。

その後6年生では、私はその生徒の担任ではなくなりました。直接話すこともほとんどなくなりました。そしてあっという間に月日は流れ小学校の卒業式になりました。卒業式の前日、自宅に1枚のはがきが届きました。
「先生は僕のお母さんのようです。そして、今まで出会ったなかで一番素晴らしい先生でした。有難うございました」と鉛筆で書かれていました。
読んだ瞬間、涙があふれてきました。

さらに6年の歳月が過ぎました。毎日の忙しさのなかで、その生徒のことは忘れていました。ところが今度は自宅にカードが送られてきました。インクで綺麗にこう書かれていました。
「明日は高校の卒業式です。僕は小学校5年生の時に先生に受け持ってもらって、とても幸せでした。そのおかげで大学で奨学金をもらいながら医学部に進学することが出来ます」とありました。

さらにその後10年を経て、またカードが送られてきました。
そこには「私と出会えたことへの感謝の気持ちと、父親に叩かれた体験から患者の痛みや辛さが分かる医者になれた」お記され、さらにこう締めくくられていました。
「僕はいまだによく5年生のことを思い出します。あのままダメになってしまう僕を救ってくださった先生を神様のように思っています。大人になり医者になった僕にとって、最高の先生は、5年生の時に担任して下さった先生です。」
教師冥利というより、ひとりの人間としてこんなに嬉しい気持ちはありません。あふれ出る涙を止めることはできませんでした。

そして1年 その生徒からまたカードが届きました。届いたカードは結婚式の招待状でした。
そこには一言「母の席に座って下さい」と書き添えられていました。

新1万円札の人物像

2024年度から新1万円札の顔となる渋沢栄一が人気になっています。
身長150cmちょっとの小柄な人物だったが、スケール感、日本経済をつくった数々の功績はまさに『小さな巨人』でした。
生まれは1840年2月13日、幕末に活躍した岩崎弥太郎福沢諭吉坂本竜馬高杉晋作らと同じ時代を生きたのですが、何故「近代日本経済の父」と評されるまでに
なったのでしょうか。

時同じくして、中国の清とイギリスアヘン戦争勃発です。
ご存知の通り当時の英国では紅茶が大流行しており、清から大量にお茶を輸入して
いましたが、大幅な貿易赤字となっていました。
そこで英国が考えたのが、とんでもない麻薬あるアヘンです。
既に英国の植民地だったインド経由で密輸です。これがアヘン戦争となり、結果は
圧倒的な英国海軍の力により清は敗北。
このアヘン戦争の清敗北が原因となり、鎖国中の日本にも外国船がたびたびやって
くるようになります。 そして、ついに1853年にペリーが浦賀に来航します。

当時の小さな英国が産業革命、そして武器開発と共に経済競争によって大国となり
ます。
結果、アジア諸国は植民地になるか、完全に真似をしていくしか国を存続されるす
べがなかったのです。
渋沢栄一は後者の経済成長こそ、これからの日本に必要であると事業化を推進して
いきます。

ここで渋沢栄一の素晴らしかったのが「論語」の精神を加えたことではないでしょ
うか。
論語で子貢が孔子に政治の課題について問います。

「食糧を確保すること、軍備を充実させること、そして国民の信頼を得ること、こ
の3つである」
「では、やむを得ず、そのうち1つを切り捨てるとすればどれでしょう」
「軍備だよ」
「では、残り2つのうち、切り捨てなけらばならないとすれば、どれでしょう」
「食糧だよ。人間はしょせん死を免れない。それにひきかえ、国民の信頼が失われ
れば、政治そのものが成り立たなくなる」

そして、こうもいってます。
財産と地位とは、万人が欲しがるものだ。しかし、これをてにするには真っ当な道
がある。
つまり学問を学び、成果を出し、自分を磨いて、道徳を身に着けることだ。

まさに、現代の日本の1万円札の顔に相応しいですね。

仕事を楽しむには

先日、デイル・ドーテンの「仕事は楽しいかね」という面白い本を読みました。
ある若者が、たまたま空港で知り合った老人との会話で始まります。 

衝撃を受けたのは、以下の2つに✖を付けて、「試してみることに失敗はない」と書いて貼っておくといことでした。
・目標設定「目的地を知らねば、到達することができない。自分の人生をきちんと管理することで望みはかなう。
・生きる姿勢を変え、新しい自分を築く。成功者を範として自分の成功を生み出す。

というのも、これまで①目標を設定し、PDCAサイクルを回す。②成功者に学び自分を変えるということが成功への鉄則であり、私自身もそう実践してきました。
まぁ、私自身成功はしてませんが(笑)

その理由に以下のようなことが記載されていました。
・目標設定し計画を立てることで、自己管理ができているような気になる。
・人生の中で何をすべきかなんて、問いかけない。何故なら人生は思いどおりにいかないから。

確かに、一理あるかもしれませんが、やはり目標はすべきであると考えます。何故なら、私たちの人生は限られています。ましてや、目的地もなしに何処までも歩いていけるのもではありません。

ただひたすら、より良くなろうとすること。
どこに行きつくか分からないが、進化し続けるとワクワクするし、活気に満ち溢れてくるといっています。
そうすることで、明日は今日と違う自分になることだといっています。
テクノロジーはどんどん変わっていくし、競争相手も変わっていく。
つまり、日々違ったものに変化しているのだというのです。

これはその通りだなと思いますが、「人生で何をすべきかは問うべきである」と思います。人生が思い通りになろうがなるまいが、生きてる証として自らの存在が社会に貢献してこそ価値あるものであり、目指すことに意義があるのではないでしょうか。
私は、人生最後の日に「あの時のこうしておけばよかった」と後悔はしたくはありません。

成功のゲームをするためには、懸命により良くなろうと、常に違った自分を目指さねばならない。
それはつまり、たえず「試し」続けていくことであり、他人を凌ぐ人物になるには、
①「適切な時」とか「完璧な機会」なんてものはない。これは「この場で」「ただちに」始めるということ。
②一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない。
もし、宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、君はそれにふさわしい人物かと問いかけています。
以下の2つの成功例が記載されています。
コカ・コーラの話
店の奥で従業員が二人で、売り物の薬を取り出し、美味しそうに飲んでいた。
貴方なら何といいますか?
薬局店のジョン・ペンバートンは「炭酸を言れたら、もっと美味しいんじゃい?」
結果、コカ・コーラが誕生したのです。

リーバイスの話
お客に「ズボンはあるかね」と尋ねられたが、売れ残ったテント用の汚い帆布しかなかった。
貴方なら何といいますか?
行商人のリーバイ・ストラウスは帆布でオーバーオールを作らせた。
結果、ジーンズが誕生した。

市場空前の素晴らしい2つの商品であるが、多くの人は目の前をスーッと通り過ぎさせているだけ。
チャンスの女神には後ろ髪がないとはよく言ったものですね。

私たちは、失敗するのを怖がり過ぎて、それが宇宙からの贈り物だってことに気付こうとしてない。
あらゆることをしろ。素晴らしいアイデアはどこからやってくるか分からないのだから。
与えられた条件の中で、懸命に何をすべきか考え続けてこそ、リーバイスジーンズを思いつくことができるんだ、といっています。

イデアを生み出す方法は、以下3つをリストアップすることであるといっています。
①仕事上でやったミスを全部書き出す
②次に問題点を書き出す
③仕事に関してやっている全てのことを書き出す。

問題は一つのチャンスなんだ、といっているのです。
問題を解決しようとして、取り組んだり、克服したりすることからアイデアはうまれるといっているのです。
要は与えられた条件の中で、懸命に日々取り組むことで、道は開けるのだと考えます。
どんな仕事でも楽しむ工夫をして、チャンスを自分のものにする実力をつけましょう。

女性が輝く社会に向けて

厚労省は、2015年の12月から従業員数50人以上の事業場をもつ企業に年1回以上の「ストレスチェック」を実施することを義務づけました。
この制度導入の背景には、うつや不安などの精神的な不調に悩む働き手が急増したことにあります。

更には仕事を原因に精神不調から、自殺にまで追い込まれる人が増加傾向にあるのです。これまで残業という労働の「量」に対しての対応から、労働の「質」も重視されるようになったということです。

その成果でしょうか、我が国の年間自殺者数は、これまで年間3万人前後の高い水準でしたが、2016年には20,984 人と減少しています。
しかし減少したとはいえ、依然として年間自殺者数は2万人を超えており、自殺死亡率(人口10 万人当たりの自殺者数)は主要先進7か国の中で最も高い状況だということを考えても、非常事態はいまだ続いているといえます。
政府は2019 年7月に自殺総合対策大綱を見直し、地域レベルの実践的な取組み推進や子ども・若者・勤務問題に対する自殺対策を新たに加えました。

神奈川県の自殺者数も近年は減少傾向となっており、2016年の自殺者数は、約1,300人となっています。私が在住する横浜市においては、2016 年の自殺者数は550 人と急増前の水準になりましたが、依然として多くの市民の命が自殺によって失われている事態は続いています。

同市では、自殺対策の強化を進め、人口動態統計や警察統計の解析による自殺の現状調査、普及啓発、ゲートキーパーの育成とともに自死遺族や自殺未遂者への支援などに取り組んでいます。
残念ながら、国・横浜市とも若年層の死因の第1位は自殺です。

同市の自殺者の年齢構成は、40 歳代が最も多く、次いで多い50 歳代も含め、全体の42.5%となっており、全国の34.1%よりも高くなっています。
同市は30 歳代以下の人口割合が41%と全国(39.3%)と比べて高いこともあり、30歳代以下の自殺者数は、全体の27.3%と、全国の25.5%よりも高くなっています。
人口動態統計によると、本市全体の自殺者数が減少する中で、20 歳未満から20 歳代の自殺死亡率は下がらず、若干とはいえ増加しています。また、10 歳代から30歳代までの死因の第1位が「自殺」であるなど深刻な状況が続いています。

こうした状況を踏まえ、若年層の悩みの解決に向けた相談体制の充実とともに、学校や家庭、地域におけるこどものSOS や悩みを受けとめる取組の推進が必要です。

2019年5月29日には、女性活躍推進法等の一部を改正する法律が成立しました。
 一般事業主行動計画の策定・届出義務及び自社の女性活躍に関する情報公表の義
務の対象が、常時雇用する労働者が301人以上から101人以上の事業主に拡大されま
すが、これも自殺対策の一環でしょう。

自殺対策の推進体制は、家庭や学校、職場、地域など社会全般に深く関係しているため、総合的に地域の多様な関係者の連携・協力が必要です。
「よこはま自殺対策ネットワーク協議会」において、情報共有や連携強化、また関係機関同士の協働などにより、自殺対策の推進を図っているようです。
また、「横浜市庁内自殺対策連絡会議」において、計画の進捗状況や課題を共有し、より効果的な事業推進や連携を図っています。

上記の通り、行政における自殺対策によって一定程度の成果へと結びついてきたといってもいいでしょう。
一方、2万人を超える自殺者への更なる改善にはどのように取り組んでいけばいいのでしょうか。
少子高齢化の中で、これから社会を支える世代の死因のTOPが「自殺」です。

今後、ますます社会はIOTやAIの進展で第4次産業による変革は激しさを増していきます。
その中で、女性の社会進出は推奨されていますが、子育て世代にとっても次世代を担う子供たちとじっくり向き合っていくことは難しくなっているのが現状です。

自殺の理由を考えた時に、①仕事の量、②対人関係、③将来不安等があげられます。
この原因を見直し、改善策を実行していかねが次のステップに行かないのではないでしょうか。

① 仕事の量に対して「働き方改革」が盛んにいわれてますが、個々人の時間の使い方を分析し改善していかねば、成果へとは繋がていきません。②対人関係においても、どのようにすれば良化するのか分からなければ改善できません、③将来不安についても、副業が推奨されても、会社に頼 らない「自らの強み」を発揮していく実力が備わらなければ、将来不安も改善されません。

これから本当に女性が輝く社会を推奨するのであれば、自らが一歩踏み出せる環境を整えていくことが大切ではないでしょうか。

モンテッソーリ教育からみえる教え方

先日から、子育てに関して、「モンテッソーリ教育」を勉強してみました。
自分の子供の時は、妻任せで全く関心もありませんでしたが孫になると(笑)

モンテッソーリに関して、数冊の本を読んでみましたが、これは子供のみならず新人教育などにも分かり易く指導するうえでの手本になります。
以下、ちょっと纏めてみました。

人格形成の基礎は、幼児期前期(0〜3歳)の各部分が別々に発達する時期と幼児期後期(4〜6歳)の全ての部分が共に働き、組織化され統合される時期でほぼ形成されるそうです。

1.幼児期前期は、日常生活の一つひとつの行動を確実に身に着ける時期であり、二本足歩行や手を使うことができ始め、言葉が出始め「自分で!」と主張し始めます。
この時期の親の注意点は、4つあります。

① 接し方:助け過ぎない、待つことだそうです。
具体的には、自分で靴を脱いだり履いたりしたがった時には、自分で気が済むまでやらせ、じっと待つ。介助するときは、できるだけゆっくりと一つひとつ動作を見せることでそうです。
例えば、ファスナーの上げ下ろし、Tシャツを被る、ズボンを両足に通して引っ張り 上げる。自分で納得いくまで試行錯誤させたうえで最後の最後に、金具を外す部分、Tシャツの袖通しの介助、ズボンのお尻側を引っ張り上げる等、少し手伝うと、どんどん自分でできるようになるそうです。

② 環境:自分でできるように環境を整える。子供の衣服、玩具、文房具、絵本を全て子供の手の届くところ、見えるところに収納します。食器類も同様に、タオル掛け、歯ブラシも低い位置に用意する。高さ調節にステップ台(牛乳パックの椅子)も用意する。
大切なことは、環境の一部には親も入ります。つまり、親が靴を脱いだら揃える、着替えた服はたたむ、言葉遣いに気をつける(ものの頼み方、お礼、挨拶など)という生活態度の手本となることです。

③ 提示:ゆっくり見せる。例えば、ハサミやピーラー、ナイフは安全な持ち方や渡し方をきちんと見せ、ゆっくりと使い方を示します。工作でも同様に個別の部品の扱い方をキチンと見せて説明します。お茶の注ぎ方、お料理のお手伝いもゆっくりとやり方を見せます。

④ 適切な言葉かけ:子供の人格を尊重した物言いを心がけます。「ダメねえ」「何やってるの!」という否定的、NGワードは使わない。子供ができないのは、運動調整が不完全か、やり方を知らないだけです。むしろ反省点は、正しく導くことができていない大人にあります。

※親を指導する先輩や上司に置き換え、子供を新入社員に置き換えて身で下さい。どうですか。

2.幼児期後期(4〜6歳);全ての部分が共に働き、組織化され統合される時期は以下の5つがポイントです。

①動機付け;まず「ジーッと見る」のです。見ている目線の先には必ず、「動き」があります。

② 自分の意志で取り組む;「やりたい」と意思表示したら、「ゆっくり、ハッキリ」して見せます。その動きをジーッと真剣に食い入るように見たら、「やってみる?」と声を掛けます。

③自分のリズムで繰り返す;必ず、自分から取り組み始めますが、最初は上手くいきません。しかし、粘り強く挑戦します。

④全力で傾注; 繰り返しながら、深く集中します。

⑤ 深い充実感と喜び;とことんやり抜いたら、突然パタリとやめます。「おしま い」とか「終わった」とかつぶやいて自分からやめ、スッキリした顔になったり、目をキラキラ幸せそうにします。

※この時期って、新入社員研修を終えて、慣れてきた時期に当たりませんか。

モンテッソーリ教育では、「正常化」へ導くことで、自分で選び、目標を決める→自分で選んだこと、目標にしたことを実現するために、困難があっても努力し続ける→全力をかけて困難を乗り越え、充実感や喜びを味わうようになるといっています。
正常化とは、落ち着きがない、ボーっとしている、乱暴な子どもが、モンテッソーリ教育で、「変わる」動作をいいます。

結果、共通する特性として、
・順序立てて、物事を考えることができる。
・何をするにも、計画を立て、順序を踏んで、着実に実行する。
・段取りが良い。
・先を見通すことができる。
・状況の読み取りが早く、臨機応変に対処することができる。
・ひとりでたじろがない。責任ある行動ができる。

※これって、もう社会人の優等生が出来上がってますよね。

2.「提示」という教え方
さて、これからが最も重要なとこれです。
指導するうえで、どのようにしたら教えたことを実行するようになるのかということです。教えても、中々実行できないといことはよくあることです。
つまり、相手が腹落ちしなけらば教える意味がないですね。

ここが、モンテッソーリ教育の素晴らしいところで「提示」という指導方法です。
提示とは、使い方を分かりやすく「して見せる」術です。
まず、できるようになりたい」という願望を確認する。確認するには、「やり方」を見せてもらう時、食い入るように「ジーッと見る」動作があり、「やれそう」と思いやり始める。

①教えたい活動を一つだけ取り出す
②一連の動作を分析して、一つひとつの動きを切り離す
③一つひとつの動きを正確に、ハッキリ示す
④ゆっくり、順序立てて、意識して、やって見せる
⑤その際、言葉を伴わない(動作と言葉を離す)

些細な行動、例えば、「ボタンのとめ方」、「ひもの結び方」、「靴の揃え方」、「カバンの片づけ方」、から始めます。複雑な「花を水切りして生ける」「洗濯して干す」に至るまで「提示」という教え方で丁寧にして見せ、それをよく見て、自分で実行できるように見守っていきます。
その過程で脳のミラーニューロンはイキイキ働くそうです。

 ※「三段階レッスン」・・・物の名称を教える時

①「これは〇〇です」例えば、リンゴとバナナ
 (2つの物の一方の)実物を指し、物の名称をハッキリ発音する
②「○○はどれですか?」
 たずねた物を選ばせる
 1回だけでなく、位置や順番を変えて、繰り返したずねる
③ 「これは何ですか」
 子供が物の名称を答えることによって、物と名称が一致したことが確認できる

3. モンテッソーリ教育で「人をほめる」「自分らしく生きる」ようになる理由
① 「良いものを見て学ぶ」習慣が身についたら、「良い」ものに敏感に目を止めるようになり、「良い」ものに憧れ、感心する。
② 「自分で選び→自分のリズムで努力し→全力で乗り越え→できるようになる」と いうプロセスを幼児期に繰り返すと、他人の努力の過程が分かり、成功の喜びを共感できる。
自分と同じように、他人にも、それなりの目標があるので、人の生き方を認める。自分の生き方も認めてほしいから、他人と比較しないこととあります。

現在の企業でOJTでの先輩指導が行われているのでしょうが、目的は確実に伝授していくことだと思ういます。
社会人であっても、この「指導方法」は学ぶべき点が多いと思いませんか。

すべては、心の持ちよう

1.悩みの原因
すべての悩みの原因は自分の心にある。子供の頃から、ゲームがほしい、勉強は嫌い、大人になっても、恋人ができない、仕事が巧くいかない、給料が安い、夫婦の相性が悪い、老後が心配などなど、人間は一生の中で(ふと気が付くと)不平不満を繰り返しているのではないでしょうか。

では、何故人間は悩むのでしょうか?
人間の心が病んでいるからでしょうか。「心の汚れ」という「煩悩」、心をかき乱す妄念・欲望。いずれも、心の中で発生しています。

例えば、目の前に3カラットのダイヤモンドを置いたとしましょう。それに対して「わー綺麗」、「高そう!」、「どこがいいのか分からない」、あるいは「ニセモノ?」などと、人それぞれの思いをのべます。しかし、宝石そのものは美しいものに変わりはありません。

もう一つの例。砂漠の真ん中で、あなたは一人取り残されました。あるのは半分水が入った水筒のみ。さぁ貴方はどう考えますか。
・もう水は半分しかない、どうしよう!
・まだ、半分の水が残っている。何とかオアシスを探すまで頑張ろう。
いずれも、起こっている現象は同じです。
すべては、自分の心の持ち方次第だということです。

2.幸せへの道
よく起こってもいないのに、「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう。」と悩むヒトがいます。案外、済んでしまえば心配するほどではないケースが多いのではないでしょうか。大切なことは、リスクの可能性があるのであれば、事前に対処しておくことです。
つまり、最善をつきしておけば、万一何かあっても後悔はしないのではないでしょうか。

「幸せ」はモノから離れることで生まれるともいわれます。
冒頭に「悩み」を並べてみましたが、確かにモノからはなれると悩みはなくなるケースが多いのではないでしょうか。
また、ついつい自分を他人と自分を比べてしまいます。自分の「強み」を発掘して、自分らしく生きることで「幸せ」を感じるのではないでしょうか。
「幸せ」の本当の意味は、他人から見てどうなのかではなく、自分にとっての心の安らぎなのです。